身延山久遠寺

身延山久遠寺[日蓮宗總本山]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

富士身延鉄道身延駅の西北約5km、自動車の便があります。身延山の中腹景勝の地にあり、約300段の石段によって至ります。日蓮宗の開祖日蓮聖人の創建で、古来日蓮宗の総本山として常に参詣人が絶えません。明治8年に全山焼失し、現存の堂宇はその後の再建で祖師堂、釈迦堂、真骨堂などがあって、毎早朝の読経には参列する信徒が少なくありません。

宝物館には書画、古器物が数百点陳列されています。その主なものを次に列挙します。

  • 夏景山水図[国宝] 絹本淡彩 1幅 伝胡直夫筆
  • 農夫耕作図 紙本墨画 4幅 伝狩野元信筆
  • 釈迦文殊普賢画像 紙本墨画 3幅 伝狩野元信筆
  • 古鐘 1口 鎌倉時代の弘安6年(1283年)の銘あり
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
甲斐身延山祖師堂

令和に見に行くなら

名称
身延山久遠寺
かな
みのぶさんくおんじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
山梨県南巨摩郡身延町身延3567
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同身延驛の西北約五粁、自動車の便がある。身延山の中腹景勝の地にあり、約三百階の石段によつて達せられる。日蓮宗の開祖日蓮聖人の創建で、古來日蓮宗の總本山として常に參詣人が絕えない。明治八年に全山燒失し、現存の堂宇はその後の再建にして祖師堂、釋迦堂、眞骨堂などありて、每早朝の讀經には信徒の參列するものが少くない。

寶物館には書畫、古器物が數百點陳列されて居る。その主なるものを次に列擧する。

  • 夏景山水圖[國寶] 絹本淡彩 一幅 傳胡直夫筆
  • 農夫耕作圖 紙本墨畫 四幅 傳狩野元信筆
  • 釋迦文殊普賢畫像 紙本墨畫 三幅 傳狩野元信筆
  • 古鐘 一口 弘安六年の銘あり

身延のみどころ