霊山神社

靈山神社[別格官幣社]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

伊達郡霊山村大石にあり、福島から電車で掛田に至り(この間20km)さらに徒歩東北5km、または電車で梁川に至り(この間21km)、さらに徒歩東南6kmで到達します。途中鳥居に2個の礎石があり、霊山の山上にあった日校神社の二の鳥居跡と伝えられています。さらに倉波の霊山寺門前に元徳3年(1331年)の銘ある供養碑があり、寺の東南1kmの日枝神祇境内に広瀬典撰文の霊山碑があります。それからさらに東南1kmを進めば霊山神社に達します。神社は霊山城の支城と伝えられる古屋館の山上にあり、明治14年(1881年)の創建で北畠親房、同顕家、同顕信および同守親を祀ります。宝庫には明治12年(1879年)付近の鈴子館から発掘した鎌倉時代の青銅製経筒および短刀数本、同村内広畑から発掘した石器などがあります。

※底本:『日本案内記 東北篇(初版)』昭和4年(1929年)発行
霊山神社

令和に見に行くなら

名称
霊山神社
かな
りょうぜんじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福島県伊達市霊山町大石字古屋舘1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

伊達郡靈山村大石にあり、福島から電車で掛田に至り(この閒二〇粁)更に徒步東北五粁、または電車で梁川に至り(この閒二一粁)、更に徒步東南六粁で到達する。途中鳥居に二個の礎石があり、靈山の山上にあつた日校神社の二の鳥居址と傳へられて居る。更に倉波の靈山寺門前に元德三年の銘ある供養碑があり、寺の東南一粁の日枝神祇境內に廣瀨典撰文の靈山碑がある。それより更に東南一粁を進めば靈山神社に達する。神社は靈山城の支城と傳へらるゝ古屋館の山上にあり、明治十四年の創建で北畠親房、同顯家、同顯信及同守親を祀る。寶庫には明治十二年附近の鈴子館から發掘した鐮倉時代の靑銅製經筒及短刀數本、同村內廣畑から發掘した石器などがある。

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