陽泉寺
陽泉寺[曹洞宗]
昭和初期のガイド文
福島駅の西約7km、鳥川村寺東日吉神社の東南にあり、堂内に室町時代の応安(1368~1375 年)の銘のある木彫の釈迦坐像が安置されています。寺後の墓地に3基の供養碑があります。いずれも大形で特に1基は姿態の流麗な三尊来迎仏を薄肉彫で現し、両側に「右志者為悲母也平氏女敬白、正嘉二年大歳戊午九月十八日」の銘があります。1基は石面に地蔵を薄肉彫にしたもので、ほかの1基には鎌倉時代の乾元元年(1302年)5月17日の銘があります。
※底本:『日本案内記 東北篇(初版)』昭和4年(1929年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 陽泉寺
- かな
- ようせんじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福島県福島市下鳥渡字寺東17
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の西約七粁、鳥川村寺東日吉神社の東南にあり、堂內に應安の銘ある木彫の釋迦坐像が安置されて居る。寺後の墓地に三基の供養碑がある。何れも大形で殊に一基は姿態の流麗な三尊來迎佛を薄肉彫で現はし、兩側に「右志者爲悲母也平氏女敬白、正嘉二年大歲戊午九月十八日」の銘がある。一基は石面に地藏を薄肉彫にしたもので、他の一基には乾元元年五月十七日の銘がある。