大森城
大森城址
昭和初期のガイド文
福島駅の西南4km、大森村城山にあり、この城は室町時代の天文年間(1532~1555年)伊達稙宗が築いたもので、後蒲生氏の臣木村重次が福島に移る前の居城でした。現在公園となり大森城址の碑が立っています。この山の東麓椿館に鎌倉時代の正嘉2年(1258年)の供養碑、東麓の北館に文永10年(1273年)の供養碑があります。また城山の北にある墓地にも鎌倉時代の供養碑が3基あります。さらに城山の西南に廻り、平田村大字山田字城裏口に出ると一小丘の麓に西面して文永8年(1271年)の銘文のある立派な供養碑があります。
※底本:『日本案内記 東北篇(初版)』昭和4年(1929年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 大森城
- かな
- おおもりじょう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福島県福島市大森本丸
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の西南四粁、大森村城山にあり、この城は天文年閒伊達稙宗が築いたもので、後蒲生氏の臣木村重次が福島に移る前その居城であつた。今公園となり大森城址の碑が立つて居る。この山の東麓椿館に正嘉二年の供養碑、東麓の北館に文永十年の供養碑がある。また城山の北方にある墓地にも鐮倉時代の供養碑が三基ある。更に城山の西南に廻り、平田村大字山田字城裏口に出ると一小丘の麓に西面して文永八年の銘文ある立派な供養碑がある。