泉井上神社

泉井上神社
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

阪和電鉄和泉府中下車、国府村府中にあります。式内の古社で井八幡社、井戸の森八幡宮と呼ばれます。境内社に和泉五社総社すなわち国府総社があり、本殿は三間社流造、千鳥破風、唐破風で、絵様刳形は雄健、蟇股内部の彫刻等も富麗で、内外の彩色装飾もよく当初の面影を残しています。安土桃山時代の慶長10年(1605年)豊臣秀類の造立で国宝に指定されています。屋根は杮葺だったものを江戸時代後期の天保年間(1830~1844年)に茅葺に改めたといいます。殿内に神像48体があり、泉穴師神社の神像と大きさや形態など同様のものです。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
泉井上神社
かな
いずみいのうえじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
大阪府和泉市府中町6-2-38
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

阪和電鐵和泉府中下車、國府村府中にある。式內の古社で井八幡社、井戶の森八幡宮と稱する。境內社の和泉五社總社卽ち國府總社本殿は三閒社流造、千鳥破風、唐破風を有し、繪樣刳形雄健に、蟇股內部の彫刻等富麗で、內外の彩色裝飾よく當初の俤を存して居る。慶長十年豐臣秀類の造立で國寶に指定されて居る。屋根は杮葺であつたのを天保年閒に茅葺に改めたと云ふ。殿內に神像四十八躯存し、泉穴師神社の神像と大小形態等同樣のものである。

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