仁徳天皇陵（大仙陵古墳）

阪和電鉄仁徳御陵前下車、堺市舳松町にあります。堺市の東南の野原に築かれ、南面し少し西に傾き造られた前方後円の大墳で、松が鬱蒼と茂り一見自然の山のように見えます。前後径約478m、前方部幅300m、高さ約33m、後円部径約245m、高さ約40mあり、濠が三重に巡っています。内濠が最も深くて広く、中央くびれ部のあたりは幅100mを超えます。幅の狭い細い土塁がその外側を巡り、この外側にさらに中濠があり、その中濠の外側にある土塁は、幅広く老松が生え、さらに三重目の外濠があります。

陪塚10基あまりが陵の周囲にあり、歴代の山陵のなかでも規模がもっとも大きく、俗に大山陵と呼ばれています。御陵は御治世中に築かれたところにあります。東南0.5kmに荒墳があり御廟山と呼び、周濠をもつ前方後円墳で、さらにこの東南にある周濠ある前方後円墳とともに御陵墓参考地になっています。なお反正天皇陵は仁徳天皇陵の北1kmにあり、三段に築成された前方後円墳で大きさ前後径約130m、耳原三御陵のうち最も小規模で陪塚鈴塚があります。