鍋田横穴
鍋田橫穴[指定史蹟]
昭和初期のガイド文
山鹿町から西約2km、鹿本郡川辺村鍋田にあります。菊池川の西岸一帯に露出する岩壁に開口している横穴群で総数20個あまりあり、このうちで、岩野川を渡って右手の民家のそばにある横穴は小規模ですが、向かって左側の岩壁には、人物、弓、矢、鞆、靱、鎌のようなもの、弓に矢をつがえたもの、楯等が半ば浮彫的に刻されています。なお、付近にある長岩と呼ぶ地の横穴にも人物、靱、馬(?)などの彫刻があります。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 鍋田横穴
- かな
- なべたよこあな
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 熊本県山鹿市鍋田字東
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
山鹿町から西約二粁、鹿本郡川邊村鍋田にある。菊池川の西岸一帶に露出する岩壁に開口して居る橫穴群で總數二十餘個あり、このうちで、岩野川を渡つて右手の民家の傍にある橫穴は小規模であるが、向つて左側の岩壁には、人物、弓、矢、鞆、靱、鐮の如きもの、弓に矢を番へたもの、楯等が半ば浮彫的に刻されて居る。尙、附近にある長岩と呼ぶ地の橫穴にも人物、靱、馬(?)等の彫刻がある。