嬉野の茶園

嬉野茶園

昭和初期のガイド文

嬉野は茶の産地として広く知られています。その始まりは約400年前、後柏原天皇(室町時代後期、1500年代)の御代に、明人・紅令民が南京釜を持ち込み、この地で唐製茶を試みたことに由来します。その後、慶長年間(安土桃山時代、1596~1615年)に肥前白石郷の吉村新兵衛が茶園を開き、現在の嬉野茶の基礎を築きました。嬉野茶は独特の豊かな香りとまろやかな味わいが特徴です。また、我が国の製茶が海外へ輸出された始まりは、安政年間(江戸時代後期、1854~1860年)に長崎で売り出された嬉野の唐製茶だと言われています。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
嬉野の茶園
かな
うれしののちゃえん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
佐賀県嬉野市嬉野町
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

嬉野は茶の產地として知られて居る。今を去る四百餘年前、後柏原天皇の御宇、明人紅令民と云ふもの南京釜を持ち來つて地を嬉野に相し、唐製茶を試みたのが始まりで、その後慶長年中肥前白石郷の吉村新兵衞がこゝに茶園を開いて、今の嬉野茶の基礎を築いたのである。獨得の芳烈な香と感じの軟かな味とが特質である。我が國製茶の外國輸出は安政年間に長崎で賣出した嬉野の唐製茶が始まりであると云ふ。

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