河内貯水池

河內貯水池
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

八幡駅の西南5km、市内大蔵電車停留場から自動車の便があります。海抜200mの山間を流れる大蔵川を堰き止めたもので、周囲8km、満水面約50万m²、深さ約36m、水量約750キロリットルとされ、この池から送出される水はさらに面積5,500m²の小貯水池に入って噴水となっています。日本製鉄の作業用水は主としてここから引いています。煤煙を避けて清新の気にひたるのに恰好の地で、特に夏は納涼釣魚の客が多いところです。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
河内貯水池
かな
かわちちょすいち
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福岡県北九州市八幡東区河内1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の西南五粁、市內大藏電車停留場より自動車の便がある。海拔二〇〇米の山閒を流れる大藏川を堰き止めたもので、周圍八粁、滿水面約五〇ヘクタール、深さ約三六米、水量約七五〇キロリツトルと稱され、この池から送出される水は更に面積五五アールの小貯水池に入つて噴水となつて居る。日本製鐵會社の作業用水は主としてこゝから引いて居る。煤煙を避けて淸新の氣にひたるに恰好の地で、特に夏季は納涼釣魚の客が多い。

八幡のみどころ