八幡製鉄所
製鐵所
昭和初期のガイド文
八幡駅の東北約550m、自動車の便があります。明治30年(1897年)創設、次第に規模を拡張し、昭和9年(1934年)1月国営から日本製鉄の手に移りました。現在の敷地約8.66km²、構内工場鉄道240km、従業員2万8,000人あまり、東洋無比と称され、1年の産額は当初9万kgの予定でしたが、今や鋼材120万kgのほか、多数の副産物を製します。毎年11月17・18日の起業祭では工場の観覧ができ、市中は大いに賑わいます。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 八幡製鉄所
- かな
- やはたせいてつじょ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福岡県北九州市八幡東区
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の東北約五五〇米、自動車の便がある。明治三十年創設、漸次規模を擴張し、昭和九年一月國營より日本製鐵會社の手に移つた。現在の敷地約八六六へクタール、構內工場鐵道二四〇粁、從業員二萬八千餘人、東洋無比と稱され、一年の產額當初九萬瓩の豫定であつたが、今や鋼材百二十萬瓩の外、多數の副產物を製する。每年十一月十七、八日の起業祭には工場の縱覽を許され、市中は大いに賑ふ。