北海道農事試験場
北海道農事試驗場
昭和初期のガイド文
琴似駅の東北約0.5km。明治34年(1901年)4月札幌市に設置、大正15年(1926年)2月現地に移転しました。苗圃その他試験用地約44万m²あり、農産の増収、育蚕栽桑等諸種の調査ならびに試験を行い、その結果を発表し、また優良種苗を育成配布し、なお農事、養蚕に関する講習生を養成しています。道内諸所に支場、特別試験場を附設し、特別試験場は道内に広く分布している火山灰地、泥炭湿地の農作利用試験に成功しています。
※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 北海道農事試験場
- かな
- ほっかいどうのうじしけんじょう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存しない
- 備考
- 現在の北海道立総合研究機構で、札幌へ移転しています。跡地は農試公園となっています。
日本案内記原文
琴似驛の東北約半粁。明治三十四年四月札幌市に設置、大正十五年二月現地に移轉した。苗圃その他試驗用地約四四へクタールあり、農產の增收、育蠶栽桑等諸種の調査竝に試驗を行ひ、その結果を發表し、また優良種苗の育成配布をなし、尙農事、養蠶に關する講習生を養成する。道內諸所に支場、特別試驗場を附設し、特別試驗場は道內に廣く分布して居る火山灰地、泥炭濕地の農作利用試驗に成功して居る。