北海道工業試験場
北海道工業試驗場
昭和初期のガイド文
琴似駅の東北約0.5km、琴似村字八軒にあり、農事試験場に隣接する鉄筋コンクリートの宏壮な建物です。大正11年(1922年)5月創設、北海道庁の所管で、醸造、窯業、化学、試験の4部に分かれ、道産原料を利用する工業上の各種の研究、依頼分析、試験鑑定等を行い、その他北海道に多産する魚油からのガソリン抽出等にも続々と成功しています。
※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 北海道工業試験場
- かな
- ほっかいどうこうぎょうしけんじょう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存しない
- 備考
- 現在の北海道立総合研究機構で、札幌へ移転しています。跡地は北海道警察本部琴似庁舎となっています。
日本案内記原文
琴似驛の東北約半粁、琴似村字八軒にあり、農事試驗場に鄰接する鐵筋コンクリートの宏壯な建物である。大正十一年五月創設、北海道廳の所管で、釀造、窯業、化學、試驗の四部に分れ、道產原料を利用する工業上の各種の硏究、依賴分析、試驗鑑定等をなし、その他本道に多產する魚油からのガソリン抽出等にも續々成功する。