浄土院の養林庵書院
淨土院客殿[國寶]
昭和初期のガイド文
平等院境内、鳳凰堂の後ろにあります。もと養林庵の書院で、寺伝によると養林庵は安土桃山時代の慶長6年(1601年)加伝和尚の開基で、この客殿は伏見城から移したものとされています。床棚廻りおよび伝山楽筆とされる金地襖絵、釘隠等、みな桃山時代の特色を示していて、当時の簡素な書院造の一例です。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 浄土院の養林庵書院
- かな
- じょうどいんのようりんあんしょいん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 京都府宇治市宇治蓮華115
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
平等院境內鳳凰堂の後にある。もと養林庵の書院で、寺傳によると養林庵は慶長六年加傳和尙の開基にして、この客殿は伏見城から移したと稱して居る。床棚廻り及傳山樂筆と稱する金地襖繪、釘隱等、皆桃山時代の特色を示して居り、當時の簡素な書院造の一例である。