大日本麦酒 札幌工場
大日本麥酒會社札幌工場
昭和初期のガイド文
札幌駅の東南約1km、札幌市北二条東四丁目にあり、電車の便があります。工場用地13万m²あまり、建物は煉瓦造で2万9,100m²弱、従業員約400名、麦酒の醸造高は1年に約400万円。北海道のビールの醸造は明治9年(1876年)9月開拓使が官業のひとつとして経費1万5,000円を投じ、札幌に醸造場を設けて、36キロリットルを造ったのが始まりです。
※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 大日本麦酒 札幌工場
- かな
- だいにっぽんびーる さっぽろこうじょう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 状態違うが見学可
- 備考
- 大日本麦酒は戦後に現アサヒと現サッポロに分割されましたが、札幌の醸造所はサッポロビールのものとなっていて、現在跡地は「サッポロファクトリー」があり、かつてのビール造りを再現している「札幌開拓使麦酒醸造所」があります。
- 住所
- 北海道札幌市中央区北2条東4
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
札幌驛の東南約一粁、札幌市北二條東四丁目にあり、電車の便がある。工場用地一三ヘクタール餘、建物煉瓦造二九一アール弱、從業員約四百名、麥酒の釀造高一年に約四百萬圓。本道に於ける麥酒の釀造は明治九年九月開拓使が官業の一として經費一萬五千圓を投じ、札幌に釀造場を設けて、三六キロリットルを造つたのが嚆矢である。
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