久能のイチゴ畑

久能の苺畑
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

久能村付近は厳寒でも10度以上、酷暑でも30度以下であるためにナス、ウリなどの野菜の走り物の産地として昔から知られたところです。近年12月末頃から東京の人を喜ばせるイチゴの早物はこの付近から出荷されます。畑をいくつもの段々に仕切って側面を石ころで積みあげ、その石と石の間にイチゴを植え、むしろを被せて栽培していますが、石ころの代わりにコンクリート製の石塊を用いているのもあります。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
久能のイチゴ畑
かな
くのうのいちごばたけ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
静岡県静岡市駿河区根古屋
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

久能村附近は嚴寒五十度を下らず、酷暑八十五度を昇らず、爲に茄子、瓜などの蔬菜の走り物を產するを以て昔から知られた處である。近年十二月末頃から東京の人を喜ばす苺の早物はこの附近から出るので、畑を幾くつもの段々に仕切つて側面を石ころで積みあげ、その石と石の閒に苺を植ゑ、莚を被せて栽培して居るが、石ころの代りにコンクリート製の石塊を用ゐて居るのもある。

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