日本平
日本平
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
草薙駅の南4km、草薙神社を経て登ります。登路の左右はすべて茶畑です。有度山の頂上で、海抜308mに過ぎませんが、その展望は広く、東には近く清水市から三保の松原を見越して洋々たる駿河湾を俯瞰し、はるかに富士、愛鷹、箱根の山々を望み、西には静岡市の街並みから宇都谷峠、大崩の山々を望み、西南通に遠江の御前崎が見渡され、北には甲州の連山が波のように起伏し、その間に雪を乗せた南アルプスの頂きを仰ぐことができます。帰路は龍華寺または久能山東照宮裏へ下ることができます。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 日本平
- かな
- にほんだいら
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 静岡県静岡市駿河区、清水区
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
草薙驛の南四粁、草薙神社を經て登る。登路の左右は凡て茶畑である。有度山の頂上で、海拔三〇八米に過ぎないが、その展望は廣く、東には近く淸水市から三保の松原を見越して洋々たる駿河灣を俯瞰し、遙に富士、愛鷹、箱根の山々を望み、西には靜岡市の瓦甍から宇都谷峠、大崩の山々を望み、西南通に遠江の御前崎が見渡され、北には甲州の連山波の如く起伏し、その閒に雪を戴ける南アルプスの頂が仰がれる。歸路は龍華寺または久能山東照宮裏へ下られる。