岩屋寺

岩屋寺
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

松山駅の南約55km、仕七川村七鳥にあり、面河渓への途中滝渡瀬橋から北に入ります。松山からは久万町乗換で自動車の便があります。平安時代の弘仁6年(815年)空海の開基といい、四国遍路第四十五番の札所です。

この地は深山幽谷で岩石が突き出して岩峰聳立し、断崖絶壁の間ところどころに岩洞があります。岩壁の特に大きいものには蘆原岳、不捨岳、鈴岳、高祖岳、竜女峰などの名があり、胎内潜り、観音の窟などの奇勝が多いところです。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
岩屋寺
かな
いわやじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

松山驛の南方約五五粁、仕七川村七鳥にあり、面河溪への途中瀧渡瀨橋から北に入る、松山からは久萬町乘換にて自動車の便がある。弘仁六年空海の開基と云ひ、四國遍路第四十五番の札所である。

この地深山幽谷で岩石突兀たる岩峯聳立し、斷崖絕壁の閒所々に岩洞がある。岩壁の特に大きいものには蘆原嶽、不捨嶽、鈴嶽、高祖嶽、龍女峯などの名があり、胎內潛り、觀音の窟などの奇勝が多い。

久万高原のみどころ