法然寺(仏生山)

法然寺(佛生山)[淨土宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

琴平電鉄仏生山駅の南約0.5km、仏生山町の南端、丘麓景勝の地にあります。

この寺は法然上人の創建と伝え、その後頽廃しましたが、江戸時代前期の寛文年間(1661~1673年)高松藩祖松平頼重によって再興され、寺運また非常に盛大となりました。現存堂宇の多くは再興以後にできたもので、閻魔堂、本堂、涅槃堂、来迦堂等があり、丘上には松平家累代の墓があり、陵下の平ヶ池堤防には桜の樹が多いところです。

  • 宝物
  • 十王像[国宝] 10幅 絹本著色、陸信忠の落款があります。筆者得意の画題で著色濃厚な元朝初期の作です。
  • 観世音功徳図六曲屏風[国宝] 3双
  • 観世音功徳図三曲屏風[国宝] 1双 紙本著色、伝鶴州筆各扇上部に観音の功徳を書き、その下部に観音の図像および功徳を図示した江戸時代の作。
  • 源氏初音巻および紅葉賀巻図屏風[国宝] 1双 紙本著色狩野晴川筆、八曲の屏風で極めて華麗な作です。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
法然寺(仏生山)
かな
ほうねんじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
香川県高松市仏生山町字仏生山甲3215
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

琴平電鐵佛生山驛の南約半粁、佛生山町の南端、丘麓景勝の地にある。

當寺は法然上人の創建と傳へ、その後頽廢したが、寬文年閒江戶時代高松藩祖松平賴重によつて再興され、寺運また頗る盛大となつた。現存堂宇の多くは再興以後に出來たもので、閻魔堂、本堂、涅槃堂、來迦堂等があり、丘上には松平家累代の墓があり、陵下の平ケ池堤防には櫻樹が多い。

  • 寶物
  • 十王像[國寶] 十幅 絹本著色、陸信忠の落款がある。筆者得意の畫題で著色濃厚な元朝初期の作である。
  • 觀世音功德圖六曲屏風[國寶] 三雙
  • 觀世音功德圖三曲屏風[國寶] 一雙 紙本著色、傳鶴州筆各扇上部に觀音の功德を書き、その下部に觀音の圖像及功德を圖示した江戶時代の作。
  • 源氏初音卷及紅葉賀卷圖屏風[國寶] 一雙 紙本著色狩野晴川筆、八曲の屏風で極めて華麗な作である。

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