川内町

川內町
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

上川内、川内町、隈之城、木場茶屋、楠元、吉野山などの駅所在地。昭和4年(1929年)5月隈之城、東水引、平佐の三村を合併して町制を布いたものです。川内川の河口から約10kmの上流にあってこれにまたがり、東西6kmに近く、南北約10km、面積77km²あまりです。平野が開けて米をはじめとし、小麦、甘藷、煙草等の農産多く、近年は養蚕、養鶏の副業も発達しました。工場には鉄工、製粉、製糸、硝子等に関するものがあります。陰暦7月16日の舟遊は壮観を呈します。古蹟には国府、国分寺の跡、泰平寺、平佐城、猫岳等があります。人口は3万2,000人。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
川内町
かな
せんだいちょう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
備考
現在の薩摩川内市です。
住所
鹿児島県薩摩川内市
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

上川內、川內町、隈之城、木場茶屋、楠元、吉野山諸驛所在地。昭和四年五月隈之城、東水引、平佐の三村を合倂して町制を布いたものである。川內川の河口から約一〇粁の上流にあつてこれに跨り、東西六粁に近く、南北約一〇粁、面積七七方粁餘である。平野開けて米を始とし、小麥、甘藷、煙草等の農產多く、近來養蠶、養鷄の副業も發達した。工場には鐵工、製粉、製絲、硝子等に關するものがある。陰曆七月十六日の舟遊は壯觀を呈する。古蹟には國府、國分寺の址、泰平寺、平佐城、猫嶽等がある。人口三萬二千。

川内のみどころ