大牟田市

大牟田市
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

大牟田駅所在地、有明海の東岸にあって大牟田川、諏訪川にまたがり、東西約4.6km、南北約4.9km、面積は約18.4km²です。三池炭山の発達に伴い、次第に繁盛となり、大正6年(1917年)3月市に列し、昭和4年(1929年)4月三川町を編入しました。主産業は工鉱業で、石炭を大宗とし、工業用薬品および染料、亜鉛、綿糸、コークス等を生産します。繁華な通は駅前から不知火町、有明町、築町通ならびに築町から本町を経て大正町、中島町方面および三川町本通一帯です。潮汐干満の差(5.5m)が大きく4kmの沖合まで潟を生ずるから、港は特種な設備を施され、三池港の名で開港となっています。人口は9万7,000人。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
大牟田市
かな
おおむたし
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福岡県大牟田市
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

大牟田驛所在地、有明海の東岸にあつて大牟田川、諏訪川に跨り、東西約四粁六、南北約四粁九、面積は約一八方粁四である。三池炭山の發達に伴なひ、次第に繁盛となり、大正六年三月市に列し、昭和四年四月三川町を編入した。主產業は工鑛業で、石炭を大宗とし、工業用藥品及染料、亞鉛、綿絲、コークス等を生產する。繁華な通は驛前から不知火町、有明町、築町通竝に築町から本町を經て大正町、中島町方面及三川町本通一帶である。潮汐干滿の差(五米半)が大きく四粁の沖合まで潟を生ずるから、港は特種の設備を施され、三池港の名で開港となつて居る。人口九萬七千。

大牟田のみどころ