龍門(竜門峡)

龍門

昭和初期のガイド文

龍門は、伊万里線蔵宿駅から東に約4kmの位置にある西松浦郡大山村大木に存在します。黒髪山の西北麓にそびえる幅約36m、高さ約54mの断崖絶壁の下に位置する、大小2つの洞窟で構成されています。大龍門は長さ約54m、奥行き約18m、小龍門は長さ約9m、奥行き約5.5mで、大龍門には数百人を収容することができます。

右手には間口約29m、奥行き約14mの横穴があり、これを龍窟と呼び、奥には石造りの観音像が祀られています。ここは黒髪山33カ所霊場の奥の院にあたり、龍門を中心に自然の大岩壁と老樹が生い茂る美しい景観を楽しめる公園が整備されています。園内には桜や紅葉が植えられ、四季折々の風情を味わうことができます。さらに、清らかな谷川の水が流れ、幽邃で閑雅な清浄な雰囲気が漂い、夏には避暑地として最適です。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
龍門(竜門峡)
かな
りゅうもん(りゅうもんきょう)
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
当時はまだ竜門ダムがありませんでした。風景はかなり違っているはずです。
住所
佐賀県西松浦郡有田町広瀬山甲
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

伊萬里線藏宿驛の東約四粁、西松浦郡大山村大木にある。黑髪山の西北麓に於ける幅約三六米、高さ五四米に餘る斷崖絶壁下に位し、大龍門、小龍門と呼ばれる二箇の洞窟にして、一は長さ約五四米、奧行約一八米、二は長さ約九米、奧行約五米半である。大龍門は數百人を容れることが出來る。右手にある間口約二九米、奥行一四米程の橫穴を龍窟と云ひ、奧に石の觀世音像を祀つてある。こゝが黑髮三十三ヶ所の奧の院で、龍門を中心に老樹生ひ茂つた大岩壁を自然の背景として公園を設け、櫻や楓などを植ゑて風致を添へて居る。淙々と流れる谷川の水も清く、幽邃閑雅な清淨境で、夏季の納涼に最もよい。

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