東妙寺

東妙寺
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

[真言律宗] 神埼駅の東約1.5km、神埼郡三田川村にあり、バスでのアクセスも可能です。東妙寺は佐々木高綱の弟・唯阿上人が開基し、足利尊氏によって再興されました。

本尊である釈迦如来坐像は木造漆箔仕上げで、玉眼が嵌入されています。左手に与願印、右手に施無畏印を結んでおり、鎌倉時代の精巧な作風が特徴で、国宝に指定されています。

  • 宝物
  • 聖観音立像[国宝]木造 一体 高さ約1.1m(一尺36cm)、一木造で肩幅が広く、左手に蓮の枝を掲げて立っています。平安時代の地方色豊かな作品です。
  • 梵網経[国宝]紙本墨書 一巻 天授4年(南北朝時代、1378年)3月、御生母三位局の第28回忌の追善供養のために、懐良親王が自ら金銀砂子や切箔を施した料紙に書写したものです。奥書には以下の文が記されています。
  • 戊午歳季春下澣廿九日。遠迎霊照院禅尼之忌景。謹書梵網経戒品之妙文。蓋聞得戒之所熟者。以孝心為本。仏果之勝因者以惣持為最。然則依一経之功。讃嘆之徳転五障之縁。登本覚之位。伏冀三界所有之群類。同連疾証菩提之願望矣。懐良親王 九拝
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
東妙寺
かな
とうみょうじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1728
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

[眞言律宗] 神埼驛の東一粁半、三田川村田手にあり、自動車の便がある。佐々木高綱舍弟唯阿上人の開基で、足利尊氏によつて再興された。

本尊釋迦如來坐像は木造漆箔、玉眼嵌入、左手に與願印右手に施無畏印を結んで居る。鎌倉時代の精緻な作で國寶に指定されて居る。

  • 寶物
  • 聖觀音立像[國寶]木造 一軀 高さ三尺六寸、一木造、肩幅廣く、左手に蓮枝をさゝげて立つて居る。地方色に富んだ平安時代の作である。
  • 梵網經[國寶]紙本墨書 一卷 天授四年三月御生母三位局の第二十八回の御忌辰に當り追福のため金銀砂子切箔散らしの料紙に懷良親王の自ら書寫し給うたもので、奧書に左の文がある。
  • 戊午歲季春下澣廿九日。遠迎靈照院禪尼之忌景。謹書梵網經戒品之妙文。葢聞得戒之所熟者。以孝心爲本。佛果之勝因者以惣持爲最。然則依一經之功。讃嘆之德轉五障之緣。登本覺之位。伏冀三界所有之群類。同連疾證菩提之願望矣。懷良親王 九拜

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