不動院
不動院[眞言宗]
昭和初期のガイド文
藤代駅の西北約11km、板橋にあり、自動車の便があります。本堂のほかに三重塔および仁王門があり、俗に安産不動と称して名高いところです。仁王門は三間二面重層入母屋造、朱塗の楼門で、江戸時代初期の特徴を残しています。三重塔は方三間朱塗の建築で、江戸時代末期の建築です。本堂は五間五面重層入母屋造、朱塗の建築で、不動明王の像[国宝]を安置しています。木造で高さ1mの立像で、左右に制吒迦、矜羯羅の二童子が立ち、藤原時代の優秀な作です。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 不動院
- かな
- ふどういん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 茨城県つくばみらい市板橋2370
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
藤代驛の西北約一一粁、板橋にあり、自動車の便がある。本堂の外に三重塔婆及仁王門を有し、俗に安產不動と稱して名高い。仁王門は三閒二面重層入母屋造、朱塗の樓門で、江戶時代初期の特徵を存して居る。三重塔婆は方三閒朱塗の建築で、江戶時代末期の建築である。本堂は五閒五面重層入母屋造、朱塗の建築で、不動明王の像[國寶]を安置して居る。木造高さ一米(三尺五寸)の立像で、左右に制吒迦、矜羯羅の二童子が立ち、藤原時代の優秀なる作である。