大宝八幡神社

大寶八幡神社[縣社]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

常総鉄道大宝駅の東約300m、大宝村にあります。境内は広く古杉のほか桜も多く、花の時期には非常に美観を呈します。その東隣は大宝城のあったところと伝えています。安土桃山時代の天正年間(1573~1592年)には下妻城主多賀谷氏の崇敬厚く、現在の本殿は天正4年(1576年)に多賀谷尊経の再建したもので、国宝に指定されています。三間二面の流造で屋根は茅葺です。床高く構造雄大で桝組は唐様三斗を用い、装飾は木鼻に簡単な絵榛彫刻を施したのみで、建築当時の豪放単純な趣味を現しています。なお境内に嘉慶の銘文ある銅鐘が懸かっています。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
大宝八幡神社
かな
だいほうはちまんぐう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
茨城県下妻市大宝667
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同大寶驛の東約三〇〇米、大寶村にある。境內廣く古杉の外櫻樹多く、花期には頗る美觀を呈する。その東鄰は大寶城のあつた所と傳へて居る。天正年閒には下妻城主多賀谷氏の崇敬厚く、今の本殿は天正四年に多賀谷尊經の再建したもので、國寶に指定されて居る。三閒二面の流造で屋根は茅葺である。床高く構造雄大にして桝組は唐樣三斗を用ゐ、裝飾は木鼻に簡單な繪榛彫刻を施したのみで、建築當時の豪放單純なる趣味を現はして居る。尙境內に嘉慶の銘文ある銅鐘が懸つて居る。

取手・下妻のみどころ