結縁寺の不動明王像
結緣寺不動明王像[國寶]
昭和初期のガイド文
木下駅の南約7km、印旛郡船穂村結縁寺にあり、自動車の便があります。銅製で高さ約60cm、その作は優秀という程ではありませんが、腰衣の前面に次の文が刻されているのが珍しいものです。「嘉元元年癸卯九月十五日、願主権律師滝尊」。寺の東南約0.5kmのところに源三位頼政の墓と伝わるものがあり、手足の痛む人がよく祈願に訪れ、その前方に籠堂が設けられています。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 結縁寺の不動明王像
- かな
- けつえんじのふどうみょうおうぞう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 千葉県印西市結縁寺516
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
木下驛の南約七粁、印旛郡船穗村結緣寺にあり、自動車の便がある。銅製高さ約六〇糎(二尺)、その作は優秀と云ふ程ではないが、腰衣の前面に次の文が刻されて居るのが珍しい。「嘉元元年癸卯九月十五日、願主權律師瀧尊」。寺の東南約半粁の所に源三位賴政の墓と傳ふるものがあり、手足の痛む者祈願をなし、その前方に籠堂が設けられて居る。