成島三熊野神社の経塚

熊野神社の經塚
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

成島毘舎門堂の東隣熊野神社の境内にあります。社殿の後の経塚からは青銅製経筒、石櫃、壺、和鏡、刀身などを発見しました。現在東京帝室博物館の所有となっています。社殿の西南約100mの経塚からは壺と和鏡を出し現在神社の神宝となっています。これらの遺物はいずれも平安時代のもので、毘舎門堂の仏像とあいまって平安朝末期におけるこの地方の文化を象徴する貴重な資料です。

※底本:『日本案内記 東北篇(初版)』昭和4年(1929年)発行

令和に見に行くなら

名称
成島三熊野神社の経塚
かな
なるしまみくまのじんじゃのきょうづか
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
岩手県花巻市東和町北成島5-1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

北成島毘舍門堂の東鄰熊野神社の境內にあり。社殿の後の經塚よりは靑銅製經筒、石櫃、壺、和鏡、刀身などを發見した。今東京帝室博物館の所有となつて居る。社殿の西南約一〇〇米の經塚からは壺と和鏡を出し今神社の神寶となつて居る。これらの遺物は何れも平安時代のもので、毘舍門堂の佛像と相俟つて平安朝末期に於けるこの地方の文化を徵すべき貴重なる資料である。

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