沼名前神社
沼名前神社(祇園社)[國幣小社]
昭和初期のガイド文
鞆鉄道鞆駅の西南1km、鞆町後地にあります。綿津見神を祭神とし、相殿に素盞鳴尊を祀っているために祇園社と呼ばれます。始めは、現在の関町のあたりにあり、安土桃山時代の慶長年中(1596~1615年)麻之谷に移り、江戸時代前期の貞享年間(1684~1688年)現社地に遷り、明暦年間(1655~1658年)に福山城主水野勝貞が社殿を再興しました。境域は鞆港の後丘にあり、弁天島仙酔島を眼下に望み、瀬戸内海の風光を見渡す景勝の地です。例祭は5月2日。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 沼名前神社
- かな
- ぬなくまじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 広島県福山市鞆町後地1225
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同鞆驛の西南一粁、鞆町後地にある。綿津見神を祭神とし、相殿に素盞鳴尊を祀る故に祇園社と呼ばれる。始め、今の關町の邊にあり、慶長年中麻之谷に移り貞享年閒現社地に遷り、明曆年閒に福山城主水野勝貞社殿を再興した。境域は鞆港の後丘にあり、辨天島仙醉島を眼下に望み、瀨戶內海の風光を見渡す景勝の地である。例祭は五月二日。