高千穂町
高千穗町
昭和初期のガイド文
延岡駅の西北60kmあまり、豊肥線支線高森駅からは東南約43km、五箇瀬川の上流地方に位置し、双方から自動車の便があります。
日向高千穂荘の中心都会でもと三田井といい、峻巒層岳に囲まれた山間の町で、延岡から分岐し、日ノ影を経てこの地に至る鉄道の開通も近い将来です。天孫降臨の古伝説地で、付近にはその伝説に関する史蹟が多く、また古風俗の遺存するものが多く、民家の屋根に千本を載せたものが多く見られます。人口は1万人。旅館は今国屋、田中屋、松島屋、大和屋。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 高千穂町
- かな
- たかちほちょう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 宮崎県西臼杵郡高千穂町
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
延岡驛の西北六〇粁餘、豐肥線支線高森驛からは東南約四三粁、五箇瀨川の上流地方に位し、雙方から自動車の便がある。
日向高千穗莊の中心都會でもと三田井と云ひ、峻巒層嶽に繞らされた山閒の町で、延岡より分岐し、日ノ影を經てこの地に至る鐵道の開通も近い將來である。皇孫降臨の古傳說地で、附近にはその傳說に關する史蹟が多く、また古風俗の遺存するもの多く、民家の屋根に千本を載せたのが多く見られる。人口一萬。旅館今國屋、田中屋、松島屋、大和屋。