佐多旧薬園

佐多舊藥園[指定史蹟]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

古江線高須の南約40km、肝属郡佐多村伊座敷集落の西南にあります。江戸時代中期の貞享4年(1687年)、新納時升が藩主に献上した竜眼樹を植えたことにはじまり、江戸時代後期の宝暦明和の頃(1751~1772年)にさらに薬草木を栽培しました。堀切と上の園平と2か所にあり、堀切薬園には竜眼樹は現在28株あり、ほかにレイシ、カラタチ、アカテツ、インドゴムの樹などがあります。上の園平の薬園は堀切の分園で、ともに熱帯植物を栽培した薬園として著名です。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
佐多旧薬園
かな
さたきゅうやくえん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
鹿児島県肝属郡南大隅町佐多伊座敷3651
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

古江線高須の南約四〇粁肝屬郡佐多村伊座敷部落の西南にある。貞享四年、新納時升が藩主に獻上した龍眼樹を植ゑたのに始まり、寶曆明和の頃に更に藥草木を栽培した。堀切と上の園平と二箇所にあり、堀切藥園には龍眼樹は現在二十八株あり、他に茘枝、枳殼、あかてつ、印度護謨樹等がある。上の園平の藥園は堀切の分園で、共に熱帶植物を栽培した藥園として著名である。

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