音止の滝
音止瀧
昭和初期のガイド文
白糸の滝の東南に隣接します。その岩壁は上部8mは熔岩流で、その下端から3mは集塊岩状、その下15mは火山岩塊を含む火山灰砂です。滝は熔岩流の端にかかっていて、熔岩を刻むとともに次第に退却したものです。滝の東にある熔岩の下部の割れ目と熔岩の下の集塊岩の部分からも水が湧き、それが滝に加わって落ち、白糸の滝に似た美観となっています。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 音止の滝
- かな
- おとどめのたき
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 静岡県富士宮市上井出
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
白絲瀧の東南に鄰る。その岩壁は上部八米は熔岩流で、その下端から三米は集塊岩狀を呈し、その下一五米は火山岩塊を含む火山灰砂である。瀧は熔岩流の端に懸つて居て、熔岩を刻むと共に次第に退卻したものである。瀧の東に鄰る熔岩の下部の裂隙及熔岩の下の集塊岩の部分からも水が湧き、それが瀧に加つて落ち、白絲瀧に似たる美觀を呈して居る。