狩宿の下馬桜

狩宿の下馬櫻
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

富士身延鉄道大宮町駅の北12km、白糸村狩宿の南方にあります。上井出行き自動車で中井出で下車すれば西に徒歩1kmで達します。下馬桜は頼朝下馬桜、駒止桜、駒繋桜ともいい、樹種は赤芽の白山桜で、地上1mのところの幹囲8.5m、枝張東西22m、南北16m、白山桜の代表的巨樹です。その花は咲き始めは淡紅色を帯び、後に白色となり、花期は4月10日頃です。花の大きなことと、幹の太いことで知られています。指定の天然記念物です。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
狩宿の下馬桜
かな
かりやどのげばざくら
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
静岡県富士宮市狩宿
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同大宮町驛の北方一二粁、白絲村狩宿部落の南方にある。上井出行自動車により中井出で下車すれば西方徒步一粁で達する。下馬櫻は賴朝下馬櫻、駒止櫻、駒繋櫻とも云ひ、樹種は赤芽の白山櫻で、地上一米の處の幹圍八米五、枝張東西二二米、南北一六米、白山櫻の代表的巨樹である。その花は咲初は淡紅色を帶び、後白色となり、花期は四月十日頃である。花の大なることと、幹の太いことに著はれて居る。指定の天然記念物である。

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