江川邸
江川邸
昭和初期のガイド文
韮山城址の東1.5kmにあり、単層入母屋造茅葺、鎌倉時代の建築で、当時の住宅建築の特徴が見られる貴重な遺構です。江川氏はその祖先である親信の時に大和から移ってこの地を領し、源頼朝に応じて戦功があり、江川庄一円を与えられました。第28世英長は徳川家康に徴用され代官となり、以来子孫がこれを世襲し、幕末の偉才坦庵江川太郎左衛門英竜は実にその第36世でした。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 江川邸
- かな
- えがわてい
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 静岡県伊豆の国市韮山韮山1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
韮山城址の東方一粁半にあり、單層入母屋造茅葺、鐮倉時代の建築にかゝり、當時の住宅建築を徵すべき貴重なる遺構である。江川氏はその祖先親信の時大和より移りてこの地を領し、源賴朝に應じて戰功あり、江川庄一圓を與へられた。第二十八世英長は德川家康に用ゐられ代官となり、爾後子孫これを世襲し、幕末の偉才坦庵江川太郞左衞門英龍は實にその第三十六世であつた。