国技館
國技館
昭和初期のガイド文
市内電車国技館前下車、両国橋の東詰に近い松坂町にあり、回向院に接しています。この地は旧幕時代から相撲場として知られ、明治年間今の国技館が建てられ、観覧者1万6,000人を収容します。その巨大な円屋根は市内におけるすばらしい風景のひとつであり、ここで行われる1月の春場所および5月の夏場所は市民に衝動を与えています。秋季はここで菊花大会が催されます。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 国技館
- かな
- こくぎかん
- 種別
- レジャー
- 状態
- 現存しない
- 備考
- 当時の国技館は両国駅の南、回向院の境内にあり、現在の両国シティコアの位置です。
日本案内記原文
市內電車國技館前下車、兩國橋の東詰に近き松坂町にあり、囘向院に接する。この地は舊幕時代から相撲場として知られ、明治年閒今の國技館が建てられ、觀覽者一萬六千人を收容する。その巨大なる圓屋根は市內に於ける一偉觀であり、こゝで行はれる一月の春場所及五月の夏場所は市民に衝動を與へる。秋季はこゝで菊花大會が催される。