佐田岬
佐田岬
昭和初期のガイド文
愛媛県の西岸に突出すること約48kmにおよぶ長岬で、豊予海峡を隔てて大分県の佐賀関と相対し、その間約28kmに過ぎません。安土桃山時代の慶長年間(1596~1615年)板島城主富田信濃守がこの岬を横断して瀬戸内海と豊後水道を連ねる塩成の掘切を企てましたが、失敗に終わりました。塩成は現在三机村の大字です。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 佐田岬
- かな
- さだみさき
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 愛媛県西宇和郡伊方町正野
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
愛媛縣の西岸に突出すること約四八粁に及ぶ長岬で、豐豫海峽を隔てゝ大分縣の佐賀關と相對し、その閒約二八粁に過ぎない。慶長年閒板島城主富田信濃守がこの岬を橫斷して瀨戶內海と豐後水道を連ねる鹽成の掘切を企てたが、失敗に終つた。鹽成は今三机村の大字である。