三崎のアコウ
三崎村あこう樹[指定天然記念物]
昭和初期のガイド文
佐田岬三崎村西端の海岸に6株あり、4株は海に臨み畳積する岩石の間に根を下し、いずれも大木で、大きなものは周囲約3mにもおよびます。気根は垂れてあるいは岩を覆い、あるいは石を抱く2株はこれらと約100m離れ、現在は畑地となる海岸の傾斜地にあって、ともに発育前樹に劣りません。日本における特殊な熱帯性樹木の北限地に自生するものであるといいます。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 三崎のアコウ
- かな
- みさきのあこう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 愛媛県西宇和郡伊方町三崎
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
佐田岬三崎村西端の海岸に六株あり、四株は海に臨み疊積せる岩石の閒に根を下し、何れも大木にして、大なるものは周約三米にも及ぶ。氣根は垂れて或は岩を被ひ、或は石を抱く二株はこれ等と約一〇〇米離れ、現時は畑地をなす海岸の傾斜地にありて、共に發育前樹に劣らない。我が國に於ける特殊の熱帶性樹木の北限地に自生せるものであると云ふ。