栗野岳温泉
栗野嶽溫泉
昭和初期のガイド文
栗野駅の東6km、霧島火山群のなかで最西に突出する栗野岳の中腹、海抜455mの高所にあり、自動車の便があります。硫化水素泉でラジウムの含量が多く、皮膚病、リウマチ、婦人病、呼吸器病などに効くといいます。温泉には大地獄があって盛んに蒸気を噴出し、それを利用して、天然の蒸湯が設けられています。
眺望の景勝があり、川内川の流れ、錦江湾の波など、一目に見渡されます。旅館は南洲館。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 栗野岳温泉
- かな
- くりのだけおんせん
- 種別
- 温泉
- 状態
- 現存しない
- 備考
- 2021年12月から閉館となっています。
日本案内記原文
栗野驛の東六粁、霧島火山群中最西方に突出せる栗野嶽の中腹海拔四五五米の高所にあり、自動車の便がある。硫化水素泉でラヂユームの含量多く、皮膚病、リウマチス、婦人病、呼吸器病などに效くと云ふ。溫泉には大地獄があつて盛に蒸氣を噴出し、それを利用して、天然の蒸湯が設けられて居る。
地に眺望の勝あり、川內川の流、錦江灣の波、只一目に見渡される。旅館 南洲館。