高秋のハマナス自生地

高秋の玫瑰自生地
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

高萩駅の東1km、海岸の松林中にあります。株数が多くて群落をなしています。ハマナスの付近にはムシャリンドウが多く生じ、藍紫色の花をつけ、ボタンボウフウ、ハマヨモギその他の海浜植物があり、途中の砂原には、ハイネズが一面に発生し、松林外の湿野には、トキソウが簇生して紅花を開いています。このあたりはハマナス分布の南限に近いところで、鉄道に近く到達に便利がよい。天然記念物として指定されています。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
高秋のハマナス自生地
かな
たかはぎのはまなすじせいち
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
詳細位置が不明です。

日本案内記原文

驛の東一粁、海岸の松林中にある。株數が多くて群落をなして居る。玫瑰の附近にはむしやりんだうが多く生じ、藍紫色の花をつけ、ぼたんばうふう、はまよもぎその他の海濱植物があり、途中の砂原には、はひねずが一面に發生し、松林外の濕野には、ときさうが簇生して紅花を開く。このあたりは玫瑰分布の南限に近い處で、鐵道に近く到達に便利がよい。天然記念物として指定されて居る。

高萩・北茨城のみどころ