隅田川の橋梁

隅田川の橋梁

昭和初期のガイド文

隅田川には白鬚、言問、吾妻、駒形、厩、蔵前、両国、新大橋、清洲、永代の10橋梁があり、また別に越中島から佃島に通ずる相生橋が永代橋の下に架せられています。最長のものは相生橋で、大橋、小橋の2橋からなり、延長両者を合わせて292m、これに次ぐのは言問橋で延長237m。特に美観を呈しているものは清洲、永代、駒形の3橋で、清洲橋はドイツのケルンにおけるライン川の吊橋をモデルとし、三径間で鋼自碇式により中央87.5m、両側42m、永代橋は三径間の突桁式繋拱で、延長185m、駒形橋は三径間、中央下路式鋼鈑拱両側上路式鋼鈑拱、延長149m。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
隅田川の橋梁
かな
すみだがわのきょうりょう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
東京都墨田区・台東区・江東区・中央区
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

隅田川には白鬚、言問、吾妻、駒形、厩、藏前、兩國、新大橋、淸洲、永代の十橋梁があり、また別に越中島から佃島に通ずる相生橋が永代橋の下に架せられて居る。その中最長きは相生橋で、大橋、小橋の二橋より成り、延長兩者を合して二九二米、これに次ぐは言問橋で延長二三七米。特に美觀を呈するものは淸洲、永代、駒形の三橋で、淸洲橋はドイツのケルンに於けるライン川の吊橋に範を取り、三徑閒で鋼自碇式により中央八七米半、兩側四二米、永代橋は三徑閒の突桁式繋拱で、延長一八五米、駒形橋は三徑閒、中央下路式鋼鈑拱兩側上路式鋼鈑拱、延長一四九米。

本所・深川のみどころ