高松城 (玉藻公園)
高松城址(玉藻城)
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
高松駅の東100m、高松港頭にあり、老松が澄んだ水に映る水城です。安土桃山時代の天正18年(1590年)生駒近規の築造となり黒田如水が設計したところと伝わります。江戸時代前期の寛永17年(1640年)近規の孫高俊が出羽に移封され、同19年(1642年)水戸藩主徳川頼房の子顆軍が常陸下館から入城して修築を加えて以来維新に至りましたが、現在は壊されて城塁のほかに角櫓および城門をわずかに遺存するに過ぎません。本丸跡に玉藻神社、二の丸跡に近頃の建築になる松平家別邸披雲閣があり、庭園もあります。城跡は公開していません。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 高松城 (玉藻公園)
- かな
- たかまつじょう(たまもこうえん)
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 香川県高松市玉藻町2-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の東一〇〇米、高松港頭にあり、老松白堊水に映ずる水城である。天正十八年生駒近規の築造にかゝり黑田如水の設計する所と傳ふ。寬永十七年近規の孫高俊、出羽に移封せられ、同十九年水戶藩主德川賴房の子顆軍常陸下館から入城して修築を加へ爾來維新に至つたが、今毀たれて城壘の外に角櫓及城門を僅に遺存するに過ぎない。本丸址に玉藻神社、二の丸址に近時の建築にかゝる松平家別邸披雲閣があり、庭園も存する。城址は公開して居ない。