吉川八幡宮
吉川八幡宮
昭和初期のガイド文
木野山駅の東18km、吉川村吉川にあり、自動車の便があります。もと山城石清水から勧請したといい、境内は高く古松老檜が繁茂しています。その本殿は国宝で桁行五間、梁間三間、単層、屋根入母屋造檜皮葺の建築で、前面に一間の平殿(庇)を葺下したもので規模の大きなものです。室町時代後期の建築で、庇の部分および軒廻りは江戸時代中期の正徳年間(1711~1716年)の改造になるものです。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 吉川八幡宮
- かな
- よしかわはちまんぐう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 岡山県加賀郡吉備中央町吉川3932
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
木野山驛の東一八粁、吉川村吉川にあり、自動車の便がある。もと山城石淸水から勸請したと云ひ、境內高燥古松老檜が繁茂して居る。その本殿は國寶で桁行五閒、梁閒三閒、單層、屋根入母屋造檜皮葺の建築で、前面に一閒の平殿(庇)を葺下したもので規模大である。室町時代後期の建築で、庇の部分及軒廻りは正德年閒の改造にかゝる。