坊津
坊ノ津
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
南薩鉄道枕崎駅の西約8.5km、自動車の便があります。途中の耳取峠は山海の展望がよいところです。坊の津は日本最古の貿易港で、風光も優れています。往古遣唐使の発船地となったことがあって、唐湊の名がありましたが、長崎港の勃興とともに次第に衰頽しました。しかし景勝は依然として一幅の画景のようです。
坊ノ津の小学校庭は一乗院跡です。一乗院は僧日羅の開創となり、西海の名刹で名僧を輩出しましたが、明治維新の際廃滅しました。ここの校庭は坊ノ津の風景観賞の適地です。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 坊津
- かな
- ぼうのつ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 鹿児島県南さつま市坊津町
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同枕崎驛の西約八粁半、自動車の便がある。途中の耳取峠は山海の展望がよい。坊の津は我が國最古の貿易港で、風光また勝れて居る。往古遣唐使の發船地たりしことがあつて、唐湊の稱があつたが、長崎港の勃興と共に次第に沈衰した。しかし勝景は依然として一幅の畫景をなして居る。
坊ノ津の小學校庭は一乘院址である。一乘院は僧日羅の開創にかゝり、西海の名刹で名僧輩出したが、明治維新の際廢滅した。こゝの校庭は坊ノ津の風景觀賞の適地である。
