額安寺

額安寺
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

[真言律宗] 大軌(近鉄)額田部の西南約500メートル、平端村額田部寺方にある寺院です。聖徳太子によって創建されたとされ、当初は「熊凝の精舎」と呼ばれ、大安寺の起源となった寺です。その後、天平時代初期に額田の道慈律師が大安寺を建造した際、この寺に移り住んだと伝えられています。本尊は虚空蔵菩薩半跏像で乾漆製、虚空蔵堂に安置されていますが、寺宝である種子曼荼羅の黒漆小龕と共に奈良国立博物館に展示されています。また、木造の獅子上文殊菩薩像は京都国立博物館に所蔵されており、いずれも国宝に指定されています。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
額安寺
かな
かくあんじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
奈良県大和郡山市額田部寺町36
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

[眞言律宗] 同額田部の西南半粁、平端村額田部寺方にある。聖德太子の創立にかゝり、熊凝の精舍と云ひ、大安寺の根本で、百濟の地に轉じて後も堂宇尙存在したが、天平の初、額田の人道慈律師大安寺を造營し、工竣つて後この寺に移り住んだ。本尊は虛空藏菩薩半跏像で乾漆、虚空藏堂に安置せられるが、寺寶の種子曼茶羅の黑漆小龕と共に奈良帝室博物館に出陳中である。尙、木造獅子上文殊菩薩像は京都博物館に出陳され、何れも國寶である。