北室院

北室院

昭和初期のガイド文

伝法堂の北側に位置し、東院の僧房の一つです。創建時期は明らかではありませんが、現在の本堂と表門は室町時代に建築されたものです。

表門[国宝] 北室院の表門であり、室町時代に建築された日本最古の平唐門です。その意匠と技法の優れた点が高く評価されています。

本堂[国宝] 本堂は三間四方の単層入母屋造で、本瓦葺きの建物です。室町時代の建築であり、細部に施された彫刻や意匠が非常に興味深いものとなっています。内部の須弥壇は唐様式で、当時の風格をよく残しています。壇上には国宝である木造阿弥陀三尊像が安置されています。この像は鎌倉時代末期の写実的な作風を持つ作品です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
北室院
かな
きたむろいん
種別
見所・観光
状態
現存するが拝観不可
備考
非公開となっています。
住所
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-18

日本案内記原文

傳法堂の北裏にあり、東院僧房の一で、起原は明かでないが、現存の本堂及表門は大體に於て室町時代の建築である。

表門[國寶] 北室院の表門である。室町時代に建築された我が國最古の平唐門で手法も優れて居る。

本堂[國寶] 方三間、單層入母屋造、本瓦葺、室町時代の建築で、各部に施された意匠彫刻等も面白く、內部須彌壇の形式は唐樣に屬し、よく當時の風格を存して居る。壇上に國寶の木造阿彌陀三尊像が安置されて居る。鎌倉末期に於ける寫生風の作である。