寶山寺(生駒聖天)

寶山寺(生駒の聖天)

昭和初期のガイド文

[真言律宗] 大軌(近鉄)生駒駅でケーブルカーに乗り換え、宝山寺駅で下車すると、生駒山の中腹に位置しています。この寺はもともと「般若窟」と呼ばれ、修験者の修行の場でしたが、延宝6年(江戸時代、1678年)に宝山律師が伽藍を再建しました。本堂は元禄年間(1688年~1704年)に建てられたもので、本尊である不動明王は律師の自作と伝えられています。他にも、虚空蔵菩薩を祀る雲上閣や聖天堂、奥の院、鐘楼、庫裏などがあります。近年では参拝者が非常に多く、山頂には広大な遊園地も設けられ、美しい展望が楽しめます。

  • 宝物
  • 五大明王像[国宝]木造厨子入り 五体 赤栴檀の一木造で淡彩が施されています。中尊である不動明王の膝裏には「元禄14年(江戸時代、1701年)10月18日 湛海造像」の銘があり、湛海の傑作とされています。また、厨子にも同様の銘があります。
  • 以下の三幅は奈良国立博物館に出品中です。
  • 弥勒菩薩像[国宝]絹本著色 一幅 平安時代末期の名作
  • 愛染明王像[国宝]絹本著色 室町時代 一幅
  • 春日曼荼羅図[国宝]絹本著色 室町時代 一幅
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
寶山寺(生駒聖天)
かな
ほうざんじ(いこましょうてん)
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
奈良県生駒市門前町1-1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

[眞言律宗] 大軌生駒驛乘換、ケーブルカー寶山寺驛下車、生駒山の中腹にあり。もと般若窟と稱せられ、修驗者の行場であつたが、延寶六年寶山律師中興して伽藍を造營した。本堂は元祿年間の建立で、本尊不動明王は律師の自作と稱して居る。その他虚空藏を安置せる雲上閣、聖天堂、奧の院、鐘樓、庫裡等がある。近年參拜者甚だ多く、山上には大なる遊園地が設けられ、展望が頗る廣い。

  • 寶物
  • 五大明王像[國寶]木造厨子入 五軀 赤栴檀の一木造で、淡彩を施し、中尊不動明王の膝裏に元祿十四年十
  • 月十八日湛海造像の銘があり、湛海の傑作である。尙廚子にも同樣の銘がある。
  • 左の三幅は奈良帝室博物館に出陳
  • 彌勒菩薩像[國寶]絹本著色 一幅 平安末期の名作
  • 愛染明王像[國寶]絹本著色 室町時代 一幅
  • 春日曼荼羅圖[國寶]絹本著色 室町時代 一幅