喜光寺(菅原寺)
喜光寺(菅原寺)
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
[法相宗] 大軌(近鉄)尼ヶ辻駅を下車し、伏見村菅原にあります。このお寺は養老5年(奈良時代、721年)に行基菩薩によって開基されました。元明天皇、元正天皇、聖武天皇の三代の勅願所であったと伝えられています。その後、興福寺の一乗院に属し、室町時代には一乗院の門主の隠居所となっていました。
本堂(金堂)[国宝] 本堂は五間四面、重層で、屋根は寄棟造、本瓦葺です。創建当時の土壇および旧礎の上に建てられ、前面には一間通りの吹き放し部分があります。軒は上層が二軒で、組物は上層が四手先、二重支輪となっています。内部は二重虹梁、折上げ組入天井となっており、天平建築の形式を取り入れています。ただし、寺伝では応永年間(室町時代、1394~1428年)の建立とされています。細部の手法からも室町初期の特徴が見られます。本尊である木造阿弥陀如来坐像は国宝に指定されています。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 喜光寺(菅原寺)
- かな
- きこうじ(すがわらでら)
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 奈良県奈良市菅原町508
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
[法相宗] 大軌尼ケ辻下車、伏見村菅原にある。養老五年行基菩薩の開基にかゝる寺で、元明、元正、聖武三代の勅願所であつたと云ひ、後、興福寺一乘院に屬し、室町時代には一乘院の門主の隱栖地となつて居た。
本堂(金堂)[國寶] 五間四面、重層、屋根四注造、本瓦葺で、創建當時の土壇及び舊礎の上に建てられ、前面一間通り吹放し、軒は上層二軒、組物上層四手先二重支輪、內部二重虹梁、折上組入天井で、天平建築に則つたものであるが、寺傳に應永年間の建立と云ふが如く、細部の手法室町初期のものであることを示して居る。本尊木造阿彌陁如來坐像は國寶である。