屋島寺
屋島寺[眞言宗御室派]
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
屋島山上にあります。四国遍路第84番の札所で、鑑真の草創と伝え、弘法大師が平安時代の弘仁元年(810年)七堂伽藍を改修し、大師作の千手観音を安置したといいます。天暦2年(948年)叡山の明達がここに五大尊供を修したといいます。境内に貞応の鐘があり、書院の北庭は雪の庭と称し、寺に源平時代の什宝を所蔵するといいます。付近に畳石獅子の霊巌等があり、寺東の談古嶺は脚下に屋島戦跡を見ることができる展望台です。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 屋島寺
- かな
- やしまじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 香川県高松市屋島東町字屋島峯1808
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
屋島山上にあり。四國遍路第八十四番の札所で、鑑眞の草創と傳へ、弘法大師弘仁元年七堂伽藍の改修あり、大師作の千手觀音を安置すと云ふ。天曆二年叡山の明達こゝに五大尊供を修したと云ふ。境內に貞應の鐘あり、書院の北庭は雪の庭と稱し、寺に源平時代の什寶を藏すといふ。附近に疊石獅子の靈巖等があり、寺東の談古嶺は脚下に屋島戰跡を指呼し得る展望臺である。