三崎臨海実験所
三崎臨海實驗所
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
横須賀駅の南約20km、三浦郡三崎町の北5km、油壺湾と小網代湾の間に突出した岬頭にあり東京帝国大学理学部の附属で、この種の実験所のなかで最も古いものです。
その水族館と標本室は4月から11月までの間は一般の観覧ができるようになっていて、海水浴もできる。このあたりは戦国時代の三浦氏の居城の跡で、その本丸跡とされるところには実験所の寄宿舎があります。この地から掘出した兜の鍬形が実験所標本室に陳列されています。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 三崎臨海実験所
- かな
- みさきりんかいじっけんじょ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存するが非公開
- 備考
- 実験所としては現存していますが、水族館や標本室は閉鎖されていて、研究施設を中心としています。一般公開はされていません。
日本案内記原文
驛の南約二〇粁、三浦郡三崎町の北五粁、油壺灣と小網代灣の閒に突出した岬頭にあり東京帝國大學理學部の附屬で、この種の實驗所中最も古いものである。
その水族館及標本室は四月より十一月までの閒は一般の觀覽に供して居り、海水浴も出來る。此邊は戰國の頃三浦氏の居城の址で、その本丸址と稱する所には實驗所の寄宿舍がある。この地から掘出した兜の鍬形が實驗所標本室に陳列されて居る。