ニコライ会堂
ニコライ會堂
昭和初期のガイド文
省線電車御茶ノ水駅下車、駿河台にあり、正式にはハリストス復活聖堂と称し、日本ハリストス正教会本会の首堂となっています。大司教ニコライの創建になるもので、明治17年(1884年)に起工して明治24年(1891年)に竣工しました。ビザンチン建築の様式を伝える煉瓦建築で、本堂、鐘楼の2宇に分かれ、本堂はドーム形となっていて、その高さは地盤から頂上まで約35m、鐘楼は約38mあります。全堂のプランは古式によりギリシャ式十字形をなしています。大正12年(1923年)の震災で内部の構造を焼失しましたがその外部を残し、現在復興中すが外形を改造しているためやや元の美観を損なっています。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- ニコライ会堂
- かな
- にこらいかいどう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 備考
- 現在の正式名は「東京復活大聖堂」です。
- 住所
- 東京都千代田区神田駿河台4-1-3
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
省線電車御茶ノ水驛下車、駿河臺にあり、正式にはハリストス復活聖堂と稱し、日本ハリストス正敎會本會の首堂である。大司敎ニコライの創建にかゝり、明治十七年に起工して同二十四年に竣工した。ビザンチン建築の樣式を傳へた煉瓦建築で、本堂、鐘樓の二宇に分れ、本堂はドーム形をなし、その高さは地盤から頂上まで約三五米(一一四尺餘)、鐘樓は約三八米(一二五尺餘)ある。全堂のプランは古式によりギリシヤ式十字形をなして居る。大正十二年の震災に內部の構造を燒失したがその外部を殘し、現に復興中であるが外形を改造せるためやゝ元の美觀を害して居る。