津田の松原(琴林公園)
津田の松原(琴林公園)
昭和初期のガイド文
讃岐津田駅の北600m、津田町にあり、長さ約800m、幅300mあまり、前は海に臨み、後は燧岳その他の山を背負っています。松原のなかには郷社八幡宮、琴林碑があります。松はおおむねクロマツで、樹勢は概して美しく幹の大きなものは地上1.5mの幹囲3.6mです。松原の西端海に面したところに根上り松30株あまりがあり、露出根はいずれも低く、ただ横に延長しています。この松原は県営の公園で、琴林公園といいます。海浜は遠浅で夏には海水浴が行われます。旅館は千歳、鉄道屋、掛鯛、中野。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 津田の松原(琴林公園)
- かな
- つだのまつばら(きんりんこうえん)
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 香川県さぬき市津田町津田
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
讃岐津田驛の北六〇〇米、津田町にあり、長さ約八〇〇米、幅三〇〇米餘、前は海に臨み、後は燧嶽その他の山を負ふ。松原の內には鄕社八幡宮、琴林碑がある。松は槪ね黑松で、樹勢槪して美しく幹の大なるものは地上一米半の幹圍三米六である。松原の西端海に面せる所に根上り松三十餘株あり、露出根は何れも低く、唯橫に延長して居る。この松原は縣營の公園で、琴林公園と云ふ。海濱は遠淺で夏期海水浴が行はれる。旅館 千歲、鐵道屋、掛鯛、中野。