箱根関所
箱根關址
昭和初期のガイド文
箱根神社の南約2km、箱根町にあり、芦ノ湖畔に沿って箱根離宮の正門を過ぎ街道の並木が途切れ、丘麓の湖畔に迫ったところにあります。街道の両側に石垣の一部を残し、現在史蹟として指定されています。この関は江戸時代の初めに幕府の設けたもので、諸大名の家族、武器の通過をはじめ、百姓町人の往来に対しても厳重な取締をしたところで、明治2年(1869年)まで小田原藩で管理していました。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 箱根関所
- かな
- はこねせきしょ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 状態違うが見学可
- 備考
- 現在は復元整備されていますが、番所の建物などを復元したのは平成になってからで、当時は石垣が残るくらいの史跡でした。
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町箱根1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
箱根神社の南約二粁、箱根町にあり、蘆湖畔に沿ひ箱根離宮の正門を過ぎ街道の竝木が終り、丘麓の湖畔に迫つた所にあり、街道の兩側に石垣の一部を殘し、今史蹟として指定されて居る。この關は江戶時代の初めに幕府の設けたもので、諸大名の家族、武器の通過をはじめ、百姓町人の往來に對しても嚴重なる取締をなした所で、明治二年に至るまで小田原藩で管理して居た。